2007年アメリカOPA展に展示 26日間滞在

2007年北海道陶芸会40周年活動の一環としてアメリカの陶芸団体OPA主催のコンベンションセンターで3日間開催されるショウケースに共同展示をすることになりました。私は2週間ほど早く会員とは別にブレイン宅に26日間滞在して2005年に訪れた時知り合った友人と会い2010年の活動準備を兼ねてきました。

 

今回のポートランド滞在の流れは、前半は2005年視察に来た時知り合った日系三世のオガワ氏の穴窯焚きに行きます、次にマウントフットカレッジの窯を視察してから部長をされているミッキーさんの穴窯に行きます。ポートランド市内の陶芸家の共同陶房を見学します。後半は北海道陶芸会員として日本庭園のギャラリーに一週間作品展示。その後OPA展ショウケースへの展示と続き、三年後の活動計画の為シアトルのアイランドギャラリーに紹介されて行くこととなっています。写真に解説を付け紹介したいと思います。

2007年4月5日午後ノース・ウエスト航空直行便で成田を出発。同日午後ポートランド空港に降り立ちました。まったく一人での海外渡航は初めてでまず入管で一苦労、若い時真面目に英語を勉強しておけばと・・・悔やむ。ブレイン宅で就寝翌日すぐにオガワ氏の窯に行きます。

 

 

 

4月6日午前9時過ぎに出発。ハイウエーを南に車で4時間くらい走ったエレクトンと言う町の山間にオガワ氏の窯があります。

 

 

 

 

午後1時過ぎに到着すると、すでに人が集まり作業を開始していました。

 

 

全部で10人くらいの陶芸家が各々作品を持ってきて窯詰めの準備をしています。

 

 

 

作品はそれぞれ特徴的で、皆さん陶芸家として働いているのでしっかりと出来ています。

 

 

 

窯詰め開始から一日、前の袋がだいたい詰め終わりました。

 

 

 

窯は先方に備前の穴窯のような細長い横さしの付いた穴窯に、後ろに登り窯の一連が付いた窯です。

 

 

 

自分から見ると、アメリカ人が集まり穴窯に窯詰めしている。ちょっと違和感をおぼえました。ああ・・やつぱりここはアメリカだ~て感じています。

 

 

 

2日半をかけ窯詰めを終わり明日の朝から窯焚き開始に成ります。

 

 

 

 

アメリカも女性陣が強いようで、体力、腕っぷしは自分より強いようです。3日目の朝に火を入れました。焚口には下は小さく、主に上口より焚いています。

 

 

 

二人一組で順番に交代で焚きます。焚口のふたが巨大で重く、上から滑車で吊るして一人が蓋を開け、一人が焚くという窯焚きです。

 

 

まず窯の蓋に驚きました。自分の窯では自分が蓋を開け、焚き、閉める。出ないとうまく焚けません。

 

 

 

さすがに夜が明けるとぐったりした様子。

 

 

 

 

2日目過ぎるとかなり煙突から煙が上がり煙突の引きが良くなってきているようです。

 

 

2日目の夜にはかなり温度は少々しているようです。こちらの土は合成土がほとんどみたいで、合理的に温度の急上昇、急冷に耐える土も配合しているようです。

 

 

この方は尚さんと呼ばれ、サンフランシスコの近くサクラメントから800㎞を車できたアメリカに住んでいる日本人です。1000㎞までは車での移動距離だそうです。

 

 

この女性はまだ学生で陶芸家に成りたいらしいです。

 

 

 

まる3日を過ぎて勢いも増してきています。でもまだ後ろの登りの部分があるので4日では終わりそうもなく思われます。

 

 

 

4日目に入り脇差しの口からも薪を入れ始めました。もうすぐ前方の穴の部分は焚きあがるようです。

 

 

 

夜になり前はだいたい焼き上がったようです。疲れの中にも笑いが混じりちょっと一安心といったところ。

 

 

 

気が付くと何やら怪しげな物が用意されていました。だいたいは分かっていましたが、ようやく後ろの登り部分にうつりました。



後ろの登り部分の温度を上げるのにまだ大分時間がかかりそうと思った時に、秘密兵器二本のドでかいバーナが出現、4時間ほどで温度を上げて4回ほどソーダーを投入して終了しました。

 

 

 

翌朝、早くに記念撮影です。この女性はポートランドから来ているというので、マウントフットカレッジでロクロを教える日を伝え是非来たいと言っていました。

 

 

たった一週間ほどの短い間で最初は自分から見たら大柄な外国人と、取っ付きにくかったですが、直ぐにうちとけて仲良くなり最後は後の窯出しで会おうと約束を交わしあいました。考えると自分が外国人でした。

 

 

 

遠くから来た人は朝早く帰路に着き昼近くまで残っていた人とオガワさんの奥さんを交えて記念の撮影です。

アメリカで30年ほど窯を焚き、アメリカ西海岸で知られている穴窯の焚きを見て今は少しがっかりです。自分としては穴窯本来の良さをいかに出そうか考えて薪にこだわり、灰と土と炎だけを使い自然の力の良さを出そうと窯を焚き続けて来たのですが・・・どうしても何でも有?・・・それで良いの?…なら最初からガス窯で焼いたら~?と考えてしまいます。しかし合理的な配合土を優先するお国柄で、ここではこれで良いのだろうと納めました。

 

 

4月13日午後ポートランドに帰着。ブレインさんは運転で疲れている様子。とても天気が良いので奥さんのメアリーさんがドライブと言いだし一緒にコロンビア川の展望台までひと走りです。

 

 

上の写真の所に行きました。メアリーさんは観光の人にシャッターを頼まれたみたいです。

 

 

 

ブレイン宅にもどると、ブレイン氏がごそごそ作品をたしてきました。大きな板作りの四角いポットと同じく板作りの湯呑でした。

 

 

 

見た時びっくりしましたが、オブシェとして飾るなら面白いと思いました。そうしたら実際水を入れても大丈夫だと見せてくれました。

 

 

 

その時は分からなかったのですが、何やらこれから作る作品の試作品だったようです。

 

4月15日今日はブレインさんとポートランド市内にあるジョウジーと言う陶芸屋さんに行き作品作りに使う粘土を求めに行きました。シアトルに本社がある店でたくさんの品ぞろえをしていました。札幌にも無いくらいの陶芸屋さんでした。

 

 

 

店の中は陶芸関係の土から電気窯、小道具と沢山の品があり、奥には電動ロクロノ数台がある陶芸教室のような部屋に成っていました。



陶芸店を後に次は倉庫街にある共同陶房に行きました。倉庫の中を4~5名の陶芸家が仕切って陶房として使っていて一部はギャラリーになっていました。

棚4枚敷きの0.5㎥位の窯を共同で使っていました。

 

 

ここの陶芸家の一人、ナタリーさんの作品です。オガワ氏の窯焚きに来ていた人です。

 

切り抜きとか色々な手法を混ぜエアーブラシで絵付けをしているようです。配色はきつくかなり派手・・食器で使うより飾った方が良いかもしれません。とても個性的な作品です。

 

 

 

他にも個性的な作品が並んでいます。使いでより個性を主張した作品が多く見られます。

 

一部は共同ギャラリーに成っていてそれぞれの作品が並べられています。共同と言うと何だかわずらわしく感じますが、それぞれ真剣に頑張っているようでお互いに刺激し合い向上している環境のように感じます。

 

 

4月16日今日はコロンビア川を渡り隣のワシントン州にある、マウントフットカレッジの部長をしているミッキー氏の窯を訪ねました。

 

 

陶房二階が私設ギャラリーになっていて穴窯で焼いた作品が並べられています。やはりここも釉を使っているようです。

 

 

 

穴窯は棚板横3枚敷きの幅で、内寸奥行3ろメートル位のトンネル状の中に高さ20㎝位の階段が3段に成っている窯です。

 

 

 

各階段の間に脇差しの焚口があります。

 

ミッキー氏の陶房を出発。次はシアトルのアイランドギャラリーに行きました。ここでの作品展示会の話と、今回ショウケースに展示している作品を展示後ここで展示販売していただく事と成りました。

 

 


ここはシアトルのダウンタウンの向かいの半島に位置しているようで、観光か保養地と言ったようすの所でした。

 

店内にはアメリカの薪窯陶芸家数人の作品が展示されていました。それぞれしっかり焼いていますが、やはり何か釉を使っているような作品が多く中に2点ほど良いな~と感じる作品がたありました。

 

 

お店の中は陶器を初めクラフト店と言った、テーブルやら木工品などを組み合わせて展示してあり、横にもう一つ個展が出来るスペースの部屋がありました。

 

真中がお店のオーナーです。一つここに委託展示を決める切っ掛けになったのは穴窯をめざし、教えを願った信楽の先生の作品が展示ケースに有ったのを見つけたからです。